ECM Records | ECM 1169 | GER | 1980 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Aftenland 7:14
A2: Syn 6:42
A3: Linje 1:58
A4: Bue 2:04
A5: Enigma 3:39
B1: Kilden 7:33
B2: Spill 4:21
B3: Iskirken 6:48
B4: Tegn 4:54
ノルウェー出身サックス奏者 Jan Garbarek と、パイプオルガン/ピアノ奏者 Kjell Johnsen による共作。70年作。エンジニアは Jan Erik Kongshaug。ECM以前の Jan Garbarek の姿を捉えつつ、北欧的な旋律感覚がすでに輪郭を持って現れている1枚です。タイトルは「夕暮れの国」を意味し、その名の通り、音楽全体に薄明かりのような静けさが漂います。
中心にあるのは、Kjell Johnsen のオルガンが作る持続音と、Jan Garbarek のテナー/ソプラノが空間を切り裂くように描く叙情な旋律。即興性はありますが、フリーに暴れるというより旋律の影をなぞるように音が置かれていきます。時間軸が引き伸ばされたような感覚。ジャズの文法を使いながらも、フォークや教会音楽を思わせる響きが自然に混ざり合う点が、このアルバムの特異性です。
ECM作品で確立される“冷えた透明感”の原型がここにありつつ、まだ実験の余白も残っているため、完成度の高さよりも発想の瑞々しさが印象に残る1枚です。ドイツ盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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