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<feed version="0.3" xml:lang="ja" xmlns="http://purl.org/atom/ns#" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><title>silencia music store</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/" /><modified>2026-04-10T16:27:18+09:00</modified><entry><title>Art Ensemble Of Chicago / Chi Congo (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346728" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346728</id><issued>2026-04-08T00:40:42+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:35:17Z</modified><created>2026-04-07T15:40:42Z</created><summary>Odeon | OP-88010 | JPN | 1973 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Chi-Congo

A2: Enlorfe (D&amp;#233;but)
B1: Enlorfe (Fin)

B2: Hippparippp



USフリー最強集団 Art Ensemble Of Chicago の70年のパリ滞在期に録音された作品です。この時期にはすでに Don Mo...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Odeon | OP-88010 | JPN | 1973 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Chi-Congo
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08116a1.mp3" controls /></p>
A2: Enlorfe (D&#233;but)
B1: Enlorfe (Fin)
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08116b1.mp3" controls /></p>
B2: Hippparippp
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08116b2.mp3" controls /></p>


USフリー最強集団 Art Ensemble Of Chicago の70年のパリ滞在期に録音された作品です。この時期にはすでに Don Moye も加わり、打楽器の比重がぐっと増していました。

フリージャズの熱気をそのままぶつけるだけではなく、打楽器の重なり方そのものに音楽の芯があるところが面白いです。A面「Chi-Congo」は細かなパーカッションのうねりを土台に、ホーンが呼び交わすように輪郭をつくっていきます。アフリカ志向とシカゴの前衛感覚が無理なくひとつの流れになっているのが見事です。B面では「Enlorfe」が混沌と遊びのあいだを揺れながら進み、「Hippparippp」では一気に密度を上げていきますが、どれもただ拡散するのではなくちゃんと“戻る場所”を持っているのがこのグループらしい強さだと思います。テーマ回帰の気持ちよさがあるぶん、かなり深く残る作品です。

Art Ensemble Of Chicagoというグループは、いろいろな小物打楽器や複数の管を持ち替えながら、ジャズ、儀式性、演劇性までまとめて音楽にしてしまう集団ですが、この作品はその特徴がとてもわかりやすく出た1枚です。打楽器アンサンブルの歓び、集団即興の混沌、そこから主題へ戻ってくる引力までがきれいに並んでいて、AEOCの魅力がかなり濃く詰まっている1枚です。日本盤。


Sleeve: スレ/クスミ/ヤケ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリパチ
Include: ---]]></content></entry><entry><title>八木のぶお Nobuo Yagi / Mi Mi Africa (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346697" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346697</id><issued>2026-04-08T00:28:21+09:00</issued><modified>2026-04-09T00:10:25Z</modified><created>2026-04-07T15:28:21Z</created><summary>Invitation | VIH-6060 | JPN | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Mi Mi Africa  6:56

A2: 赤い道が走る国  3:56

A3: 空舞う鳥ヘ  4:33
A4: 愛のテーマ  4:06
B1: リフト・ヴァリー  5:24

B2: キリマンジャロの雪  3:30
B3: ホワイト・アイランド  5:18...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Invitation | VIH-6060 | JPN | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Mi Mi Africa  6:56
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08634a1.mp3" controls /></p>
A2: 赤い道が走る国  3:56
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08634a2.mp3" controls /></p>
A3: 空舞う鳥ヘ  4:33
A4: 愛のテーマ  4:06
B1: リフト・ヴァリー  5:24
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08634b1.mp3" controls /></p>
B2: キリマンジャロの雪  3:30
B3: ホワイト・アイランド  5:18
B4: 愛のテーマ (Reprise)  2:32


ハーモニカ奏者 八木のぶお が79年に Invitation から発表したこの作品は、ハーモニカ奏者のリーダー作として見ても、かなり独特な立ち位置にある1枚です。八木のぶお はスタジオミュージシャンとしてセッション仕事でも広く知られる人ですが、この作品ではハーモニカを脇役として使うのではなく、アルバム全体の表情を決める中心に置いています。

タイトルから受けるアフロ志向をそのまま一直線に押し出すのではなく、ハーモニカという少し意外な楽器で日本のスタジオ感覚の中に落とし込んでいるところが肝です。村上“ポンタ”秀一 や 高橋ゲタ夫 も参加していて、リズムの芯がかなりしっかりしているから演奏の重心は軽くなりすぎず、ハーモニカのやわらかい響きが前に出ても全体がぼやけないのです。むしろ、土台は太いのに上ものは風通しがいい、そのバランスがこの作品のいちばんの魅力だと思います。

曲ごとに見ても、アフロ、ラテン、和ジャズ、メロウグルーヴがきれいに混ざっていて、どれか一色に染まりきらないのが◎。とにかく空気の作り方がとても上手い。ハーモニカはときどき甘く、ときどき少し乾いていて、その音色の揺れがアルバム全体に独特の色をつけます。アフリカという言葉を掲げながらも異国趣味に寄りすぎず、むしろ70年代末の日本のジャズ/フュージョンが持っていた雑食性の良さがそのまま残っている感じ。和モノレアグルーヴの文脈で語られることが多いのも納得ですが、珍しさより演奏と音の肌ざわりの良さで残る1枚だと思います。日本盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリパチ
Include: 日本語ライナー]]></content></entry><entry><title>Chocolate / Chocolate (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346633" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346633</id><issued>2026-04-07T23:57:18+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:36:42Z</modified><created>2026-04-07T14:57:18Z</created><summary>CBS/Sony | 28AH 1448 | JPN | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: From East  6:45
A2: Puckin&apos; Punk City  5:21

A3: Take Me Out  2:44
A4: Espionage  4:39
B1: All Night  4:01

B2: Teach Me Your Way  3:46
B3: Waterscape  5:31

B4: To Distance O...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[CBS/Sony | 28AH 1448 | JPN | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: From East  6:45
A2: Puckin' Punk City  5:21
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08633a2.mp3" controls /></p>
A3: Take Me Out  2:44
A4: Espionage  4:39
B1: All Night  4:01
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08633b1.mp3" controls /></p>
B2: Teach Me Your Way  3:46
B3: Waterscape  5:31
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08633b3.mp3" controls /></p>
B4: To Distance Over Horizon  7:05


鍵盤奏者 富樫春生 と奇才シンセシスト 浦田恵司 率いるグループ Chocolate の82年唯一作。松下誠、Pecker、土方隆行、小栗俊雄、安尾芳彦 らがバックで関わっている時点で単なる軽いフュージョンではなく、当時のスタジオ感覚とブラックミュージック志向がしっかり混ざった1枚とわかります。

ジャズファンク/フュージョン寄りの手触りを持ちながら、勢いだけで押す感じにならないところが聴きどころのひとつ。音の輪郭はかなりきれいでリズムの運びも洗われていますが、そこに歌やコーラスが加わることで、演奏としてのシャープさと開いたポップ感覚が自然に並列しています。フュージョンというより都会的な黒さをうまく日本のスタジオ仕事に通した感じ、と言ったほうが近いかもしれません。これは上のクレジットの顔ぶれを見ても納得しやすいところです。

音の重ね方や抜き方で印象を残す作品なので、国産フュージョンとして聴くこともできつつそれだけでまとめると少し物足りなくて、ジャズファンク、AOR以後の洗練、スタジオミュージシャン的な器用さがきれいに均されず同じ舞台に乗っているところに、この盤らしさがあります。珍しさより、空気の作り方のうまさで残るタイプの1枚です。日本盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリパチ
Include: 日本語ライナー]]></content></entry><entry><title>Angelo Noce Santoro / For You (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346551" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346551</id><issued>2026-04-07T23:17:49+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:35:17Z</modified><created>2026-04-07T14:17:49Z</created><summary>ANS (Angelo Noce Santoro) | GLP 7929 | NTL | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Tapajos  6:42

A2: Odessa - Part 1  4:40
A3: Xica  3:50
A4: Theme From ?  2:38
A5: Raindance - Part 1  2:34

B1: For You  11:38

B2: Arroz Cubano  8:16



...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[ANS (Angelo Noce Santoro) | GLP 7929 | NTL | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Tapajos  6:42
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08632a1.mp3" controls /></p>
A2: Odessa - Part 1  4:40
A3: Xica  3:50
A4: Theme From ?  2:38
A5: Raindance - Part 1  2:34
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08632a5.mp3" controls /></p>
B1: For You  11:38
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08632b1.mp3" controls /></p>
B2: Arroz Cubano  8:16
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08632b2.mp3" controls /></p>


蘭ベース/ギター奏者 Angelo Noce Santoro の79年に自身のレーベル ANS からリリースされたソロ作。Angelo Noce Santoro はオランダのサイケ/プログレバンド Cosmic Dealer の創設メンバーのひとり。とはいえこの作品はバンド仕事の延長というよりかは、本人の音楽性や演奏感覚をもっと自由に広げた1枚として見るのがしっくりきます。

ジャズ、ラテン、サイケ、プログレが入っているのに、どのジャンルにもきれいに整列しない音楽性。アコースティックとエレクトリックのギター、ベース、フルート、パーカッションを自分で重ねながら曲ごとに空気を少しずつ変えてはいきますが、技巧を見せるために動くというより場の色を塗り替えていくような進み方をしています。派手に押し出す場面よりもリズムのしなりや音の混ざり方で惹きつけるタイプで、そのぶん聴いているうちにじわじわ深く沁み入ってきます。

どこか異国趣味というより、さまざまな場所の手ざわりを自分の部屋に持ち込んで鳴らしているような雰囲気があります。だからワールドミュージックとして聴くには少しパーソナルすぎますし、ジャズロックとして聴くにはもう少し柔らかい。きれいに分類できないぶん、この盤には自主盤らしい身軽さが残っています。聴けばレア盤として話題になる理由もわかりますが、珍しさだけでは惜しい作品。音の作りには70年代末らしい自由さがありつつ、自己満足だけで閉じずちゃんと聴き手を連れていくパワーがあります。今となってはジャンルの境目をまたぐ盤はいくらでもありますが、この作品は「混ぜました！」という感じがあまりなく、最初からこういう体質の音楽として鳴っているのがいいです。静かな熱を持った味わい深い1枚だと思います。オランダ盤オリジナルプレス。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリパチ
Include: ---]]></content></entry><entry><title>Gadzho / Tira Mi Su (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346419" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346419</id><issued>2026-04-07T22:42:16+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:35:17Z</modified><created>2026-04-07T13:42:16Z</created><summary>PTA | PTA 333-0212 | GER | 1986 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Cicatrice Dell&apos;Amor  4:12
A2: Take Five  4:00

A3: Fulitschai  2:07
A4: Manege  6:50

A5: Besame Mucho  3:45
B1: Criminal Bossa  4:25
B2: First Flush  5:00
B3: Hasapa Serbico  4:...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[PTA | PTA 333-0212 | GER | 1986 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Cicatrice Dell'Amor  4:12
A2: Take Five  4:00
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08631a2.mp3" controls /></p>
A3: Fulitschai  2:07
A4: Manege  6:50
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08631a4.mp3" controls /></p>
A5: Besame Mucho  3:45
B1: Criminal Bossa  4:25
B2: First Flush  5:00
B3: Hasapa Serbico  4:15
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08631b3.mp3" controls /></p>
B4: Samba Ebo  3:09
B5: Ciocirlia (Die Lerche)  4:55


独ミュンヘンのジプシージャズアンサンブル Gadzho の86年に独レーベル PTA から出たアルバムです。

ジプシージャズっぽい軽やかさを土台にしながら、ただ古風なスウィングに寄せすぎない絶妙なバランス感覚。ギターやアンサンブルには流し見できないほどのきれいな運びがありますが、そこにラテンっぽい色合いや現代的で洗練された感触が混ざっていて、演奏が必要以上に懐古的になりません。スタンダード定番曲「Take Five」や「B&#233;same Mucho」が曲目に入っていることからもわかるように、レパートリーの選び方にも少し開けた感覚があります。古い様式をきっちり再現するというより、自分たちの手触りでしなやかに鳴らしている印象です。 

熱気で押し切るタイプではなく、身のこなしの良さで惹きつける作品。弦の動きは速くてもせわしなくならず、全体にどこか余裕があります。そのぶん、派手な決め技よりフレーズのつながり方やリズムのしなりのほうが印象に残ります。欧州ジャズやワールド系に捉えられていても不思議ではないのですが、実際にはもっと気軽で、でも雑ではない。そのちょうどいい軽さが、この盤のいちばんいいところかもしれません。ジャンゴ周辺の語法を出発点にしながら、もっと広い耳で組まれた作品として聴くと、この盤の柔らかい自由さがよく見えてきます。渋すぎず、軽すぎず、うまく力の抜けた好盤です。ドイツ盤。


Sleeve: スレ/クスミ/シール
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリパチ
Include: ---]]></content></entry><entry><title>Coste Apetrea, Stefan Nilsson Med Jukka Tolonen / Vanspel (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346326" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346326</id><issued>2026-04-07T22:04:36+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:35:17Z</modified><created>2026-04-07T13:04:36Z</created><summary>Svenska Love Records | SLLP 02 | SWE | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG-

A1: Wellawatte  8:50

  A1a: Wellawatte Junction I
  A1b: Wellawatte II
A2: Tillbaka Till 80-Talet  7:00
A3: Herr Yan  5:35

A4: Dans F&amp;#246;r Polymoogen Ungdom  4:35
B1: N...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Svenska Love Records | SLLP 02 | SWE | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG-

A1: Wellawatte  8:50
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08630a1.mp3" controls /></p>
  A1a: Wellawatte Junction I
  A1b: Wellawatte II
A2: Tillbaka Till 80-Talet  7:00
A3: Herr Yan  5:35
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08630a3.mp3" controls /></p>
A4: Dans F&#246;r Polymoogen Ungdom  4:35
B1: Nybropaviljongen  10:30
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08630b1.mp3" controls /></p>
B2: V&#228;nspel  4:10
B3: Lyckan  6:00
B4: El-Brujo  3:10


Coste Apetrea、Stefan Nilsson、そして Jukka Tolonen という北欧ジャズロック周辺の要となる3人が顔をそろえた、79年にスウェーデンの Svenska Love Records から発表された作品。名義の並びだけ見るとセッション色の強い1枚にも見えますが、実際には腕の見せ合いというより3人がそれぞれの美点を持ち寄って、かなり均整のとれた音の流れを作っている作品です。

北欧フュージョンらしい整った響きがありながら、ただ滑らかに流れて終わらないところが聴きどころ。Coste Apetrea のギターは線が細すぎず押しつけがましくもなく、音の流れに少しだけ熱を差し込んでいきます。一方で Stefan Nilsson の鍵盤は綺麗に空間を整えながらも、ときどきクラシカルな手つきで景色を描きます。そこへ Jukka Tolonen が入ることで、作品全体が単なる穏やかなジャズロックにはならず、演奏の芯にちゃんと張りが残るんです。

華やかなピークを作るというより、流れの中で温度感を少しずつ変えていくタイプの作品です。ジャズ、ロック、室内楽っぽい整い方が自然に混じり合い、どこか知的なのに冷たくなりきらないところがこの3人らしい1枚です。スウェーデン盤。


Sleeve: スレ/クスミ/シール/書き込み痕
Media: スレ箇所あり/静音部にごく軽微なチリパチ/センターラベルにシール
Include: ---]]></content></entry><entry><title>Chico Freeman / The Outside Within (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346209" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346209</id><issued>2026-04-07T21:30:22+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:35:17Z</modified><created>2026-04-07T12:30:22Z</created><summary>Trio Records | PAP-25017 | JPN | 1981 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Undercurrent  19:40

B1: The Search  6:46

B2: Luna  7:20

B3: Ascent  7:32


米テナー/バスクラリネット奏者 Chico Freeman が81年に発表した作品。メンバーはピアニスト John Hic...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Trio Records | PAP-25017 | JPN | 1981 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Undercurrent  19:40
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08115a.mp3" controls /></p>
B1: The Search  6:46
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08115b1.mp3" controls /></p>
B2: Luna  7:20
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08115b2.mp3" controls /></p>
B3: Ascent  7:32


米テナー/バスクラリネット奏者 Chico Freeman が81年に発表した作品。メンバーはピアニスト John Hicks、ベーシスト Cecil McBee、ドラマー Jack DeJohnette というかなり強力な顔ぶれ。

Cecil McBee の深く太い胴鳴り、Jack DeJohnette の細やかに揺れるハイハット、John Hicks の硬質なヴォイシング、その上を Chico Freeman が太い芯を持ったテナーと、陰影の濃いバスクラリネットを使い分けながら進んでいきます。どこか東洋的な響きを思わせるフレージングもありますが、抽象に寄りすぎず、かといって旋律に頼りきりにもならない、その絶妙なバランスがこの盤の魅力です。

Jack DeJohnette のポリリズムがじわじわ効いてくる長尺A面「Undercurrent」、半音階を行き来しながらモーダルに緊張を高めていくB1「The Search」、月明かりの濃淡をそのまま音にしたような不思議なバラードB2「Luna」など全4曲を収録。フリーやスピリチュアル・ジャズの感触を持ちながら、ポストバップとしてのマナーもしっかり残した1枚です。日本盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリパチ
Include: 日本語ライナー]]></content></entry><entry><title>Anthony Braxton, Ursula Oppens, Frederic Rzewski / Composition No. 95 For Two Pianos (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346175" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346175</id><issued>2026-04-07T21:21:09+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:35:17Z</modified><created>2026-04-07T12:21:09Z</created><summary>Arista | AL 9559 | US | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Composition No. 95 For Two Pianos, Pt. 1  23:30

B: Composition No. 95 For Two Pianos, Pt. 2  26:15



米シカゴ名門 AACM 出身音楽家 Anthony Braxton が作曲し、ピアニスト Ursula Oppens と...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Arista | AL 9559 | US | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Composition No. 95 For Two Pianos, Pt. 1  23:30
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08628a.mp3" controls /></p>
B: Composition No. 95 For Two Pianos, Pt. 2  26:15
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08628b.mp3" controls /></p>


米シカゴ名門 AACM 出身音楽家 Anthony Braxton が作曲し、ピアニスト Ursula Oppens と Frederic Rzewski が演奏した1枚。80年9月にミラノで録音、82年に Arista から発表。1曲約50分をA面/B面に分けて収めた構成でクレジット上は2台のピアノ作品ですが、ツィターやメロディカも使用されていて、Anthony Braxton の Arista 期の中でも、ジャズ作品ではなく作曲家としての側面が前に出た作品です。

2台ピアノと聞いて想像するような、がっちり組まれた対話や華やかな競演にはあまりならないところが肝。むしろ左右に置かれた2つの音の束が、ときに呼び合い、ときにずれて進み、ひとつの大きな回路の中で別々に動きながら、情報を受け渡していきます。音は密度が高いのに力で押しつぶしてくる感じではなく、むしろ複数の考えが同時に走っているのをそのまま耳で追うような感覚です。もちろん簡単にわかる音楽ではないのですが、ピアノの演奏がとてもよくて、記号的な書法や構造の複雑さがちゃんと手ざわりのある音として立ち上がっています。演奏者が2人に絞られていることがかえって作品の見通しをよくしているのかもしれません。

たしかに Anthony Braxton の代表作をいきなり1枚だけ挙げるなら最初に名前が出る盤ではないかもしれません。ですが彼がジャズ・ミュージシャンであると同時に、音の配置や構造そのものを考える作曲家だったことを知るには、とてもいい作品だと思います。音がどう並び、どうぶつかり、どう空間を作るか。実はかなり核心に近い1枚なのかもしれません。US盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
]]></content></entry><entry><title>Evan Parker, Barry Guy, Paul Lytton / Tracks (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346104" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191346104</id><issued>2026-04-07T20:58:35+09:00</issued><modified>2026-04-08T13:50:04Z</modified><created>2026-04-07T11:58:35Z</created><summary>Incus | INCUS 42 | UK | 1983 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Fire  4:57

A2: Heat  12:22

A3: Light  5:19
B: Sidetrack  19:04



英フリー代表 Evan Parker、ECM からもリリースする Barry Guy、打楽器奏者 Paul Lytton による83年にフリー名門 Incus ...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Incus | INCUS 42 | UK | 1983 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Fire  4:57
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08627a1.mp3" controls /></p>
A2: Heat  12:22
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08627a2.mp3" controls /></p>
A3: Light  5:19
B: Sidetrack  19:04
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08627b.mp3" controls /></p>


英フリー代表 Evan Parker、ECM からもリリースする Barry Guy、打楽器奏者 Paul Lytton による83年にフリー名門 Incus から発表されたトリオ作です。とはいえ単なるサックストリオではなく、即興演奏の枠を広げたエレクトリックな質感まで含めて聴くべき1枚です。

インプロの緊張感がありながら、ただ激しくぶつかり合うだけでは終わらないところが他のジャンルを聴く人たちにも大いにアピールするところ。Evan Parker のソプラノはいつものように細かい運動を連続させながら前へ進み、同じくして Barry Guy のベースが旋律と打撃のあいだを行き来し、Paul Lytton の打楽器も音場の圧力そのものを変えていきます。しかもエレクトリックな変調が入ることで音の輪郭がときどき楽器そのものから離れて、空間の奥に別の層が生まれるような変な感覚に襲われます。そのため演奏は抽象的なのに平面的ではなく、とても立体的。誰かが出したモチーフをほぼ瞬時に別の誰かが拾い、ねじって別の形へ変えていく関係性がとてもスリリングです。また、この作品は Evan Parker の即興作品の中でも流れの作り方が音楽的。タイトルだけ見ると断片的な印象もありますが短い断章集というより、一音の密度や音場の温度を少しずつ変えながら進むひとつの長い「思考」のように聴こえます。Incus 周辺の作品群の中でも音響的な探究と演奏の生々しさがきれいに同居している盤で、即興音楽にありがちな記録物な感じより、ひとつの完成したアルバムとしての輪郭がちゃんとあります。

英国フリーインプロヴィゼーションの重要盤のひとつとして十分に見ることもできますが、歴史的価値だけで見るタイプの作品ではないような気がします。3人の関係の深さがよく出た盤ですし、即興音楽が「自由」だけではなく、かなり精密な共同作業でもあることを静かに証明している1枚だと思います。UK盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
]]></content></entry><entry><title>Jochen Vetter, Helmuth Scherner / Inner Voices (Das Innenleben Des Tones) (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191345539" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191345539</id><issued>2026-04-07T18:52:51+09:00</issued><modified>2026-04-08T13:51:29Z</modified><created>2026-04-07T09:52:51Z</created><summary>Silent Sun | SS 1101 | GER | 1981 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Inner Voices, Teil I  23:37

B1: Inner Voices, Teil II  9:19

B2: Inner Voices, Teil III  9:49



独音楽家 Jochen Vetter と Helmuth Scherner による81年にドイツの Silent Sun から...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Silent Sun | SS 1101 | GER | 1981 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Inner Voices, Teil I  23:37
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08626a.mp3" controls /></p>
B1: Inner Voices, Teil II  9:19
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08626b1.mp3" controls /></p>
B2: Inner Voices, Teil III  9:49
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08626b2.mp3" controls /></p>


独音楽家 Jochen Vetter と Helmuth Scherner による81年にドイツの Silent Sun から出たアルバムです。タイトルは直訳すると「音の内側」。Jochen Vetter は音楽家であると同時に映像作家や画家としても活動した人で、Helmuth Scherner と組んで声、フルート、シタール、タンブーラ、ゴング、シンギングボウルなどを使った演奏を行っていて、この作品は倍音唱法をかなり前面に押し出した初期の録音のひとつとして知られています。

いわゆるアンビエントやニューエイジのように、ただ空気をやわらかく整える方向には進まないところが面白いところ。音の中心にあるのは旋律というより、ひとつの声が倍音を帯びたまま広がっていく感覚で、聴いていると響きの中へ入っていくように感じます。フルートや弦の持続音や打楽器の余韻も加わるのですが、どれも前へ出て主張するというより声のまわりにうっすらと輪を描くように配置されています。そのため静かな作品ではあるのに、ただ穏やかに流れるのではなく、耳の焦点が少しずつ内側へ向いていく独特の集中力があります。これはタイトルの付け方ともかなりよく重なっていますね。

シタールやタンブーラのような持続する響き、声の倍音、金属的な余韻が重なることで、音楽というより音響の儀式に近い場面もあります。けれど、難解な実験だけで閉じてしまわないのは、全体に素朴な人の気配が残っているから。整いすぎていないぶん、スタジオで作った無菌的な作品ではなく、実際にその場で音を探っていた時間ごと音を閉じ込めたように聴こえます。

80年代初頭に“音を聴くことそのもの”へ深く向かっていた人たちの記録として見るとしっくりきます。静かなのに芯がある。普通のメロディや展開では届かないところまで耳を連れていく1枚です。ドイツ盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---]]></content></entry><entry><title>Flught / Flught (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191344531" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191344531</id><issued>2026-04-07T17:37:35+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:35:17Z</modified><created>2026-04-07T08:37:35Z</created><summary>Macro Stereo | MSF 982 | MEX | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Transparencias  21:00


B: En Un Viejo Castillo  17:00




メキシコの鍵盤奏者 Sergio de Labra とギター奏者 V&amp;#237;ctor Ruiz によるユニット Fl&amp;#252;ght が82年に残したアルバムで...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Macro Stereo | MSF 982 | MEX | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A: Transparencias  21:00
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08625a_1.mp3" controls /></p>
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08625a_2.mp3" controls /></p>
B: En Un Viejo Castillo  17:00
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08625b_1.mp3" controls /></p>
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08625b_2.mp3" controls /></p>


メキシコの鍵盤奏者 Sergio de Labra とギター奏者 V&#237;ctor Ruiz によるユニット Fl&#252;ght が82年に残したアルバムです。2人を中心に制作された作品で、収録はA面「Transparencias」、B面「En Un Viejo Castillo」の長編2曲のみという構成。

A「Transparencias」は抑えた反復が少しずつ表情を変えながら進んでいき、きれいに整ったアンサンブルの中にほのかな緊張感が残ります。B「En Un Viejo Castillo」は、浮いた感触のシンセと手触りのはっきりしたギターが向かい合うように鳴っていて、その対比にぐっと引き込まれます。どちらの曲も同じフレーズをなぞるだけで終わらず、流れの中で景色がゆっくり変わっていくのが聴きどころ。反復の使い方にはミニマルな感覚がありますが、音楽そのものは硬くなりすぎず、ところどころで現代音楽やジャズに触れるような気配ものぞきます。そのまま室内的に収束するのではなく、最後には視界が開けるような広がりへつながっていくところも、この作品の大きな魅力です。

静かに始まりながら、終わる頃にはかなり遠くまで連れていかれる1枚です。メキシコ盤。


Sleeve: スレ/クスミ/リングウェア
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
]]></content></entry><entry><title>Hank Crawford / Tico Rico (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191344339" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191344339</id><issued>2026-04-07T17:23:15+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:35:18Z</modified><created>2026-04-07T08:23:15Z</created><summary>Kudu | KU-35 S1 | US | 1977 | M: VG+ / VG | JK: VG


A1: Tico Rico  4:50

A2: Teach Me Tonight  4:18
A3: Lady Soul  4:45
A4: Lullaby Of Love  4:46
B1: I&apos;ve Just Seen A Face  6:30

B2: Lament  5:06

B3: Funky Rooster  5:54


米サックス奏...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Kudu | KU-35 S1 | US | 1977 | M: VG+ / VG | JK: VG


A1: Tico Rico  4:50
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08624a1.mp3" controls /></p>
A2: Teach Me Tonight  4:18
A3: Lady Soul  4:45
A4: Lullaby Of Love  4:46
B1: I've Just Seen A Face  6:30
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08624b1.mp3" controls /></p>
B2: Lament  5:06
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08624b2.mp3" controls /></p>
B3: Funky Rooster  5:54


米サックス奏者 Hank Crawford の77年に米レーベル Kudu から出たアルバムです。Ray Charles 楽団での仕事でも知られる Hank Crawford ですが、この時期の作品ではアルトサックス方を土台にしながら、ソウル、ジャズ、フュージョンの間をしなやかに行き来する仕事で知られます。おなじみ Creed Taylor のプロデュース、David Matthews のアレンジという布陣の中で、Gary King、Steve Gadd、Eric Gale、Jon Faddis、Randy Brecker らが参加した手堅い1枚です。

ジャズファンクとしての滑らかさがありながら、ただ器用にまとまって終わらないところが聴きどころ。Hank Crawford のアルトは鋭く切り込むというより人の声のような節回しで引っぱるタイプなので、CTI 周辺らしい洗練された伴奏の上でも音楽が妙に生っぽく残ります。アレンジは都会的で演奏もキッチリ整っているのに、中心にはブルースやゴスペルの名残がちゃんとある、そのおかげでフュージョン寄りの音づくりになっても冷えすぎず、むしろ少し湿り気のある色気が出ています。

曲ごとの振れ幅もありますが、全体としては勢いで押すレコードというより、余裕のあるグルーヴの中で音の艶を聴かせる作品です。タイトル曲の抜けのよさや、スタンダードの扱い方、そして Beatles の曲まで自然に自分の音にしてしまう感じには、この時期の Hank Crawford のうまさがよく出ています、70年代後半の Kudu らしい上質さと、Hank Crawford 自身の土臭さがちょうどいい場所で重なった好盤です。US盤。


Sleeve: スレ/クスミ/シール剥がれ痕
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ/B1/B2間に小さくキズ（試聴参照）
Include: オリジナルインナースリーヴ]]></content></entry><entry><title>Erlend Krauser / Ambrosia (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191236769" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191236769</id><issued>2026-04-02T21:41:18+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:37:40Z</modified><created>2026-04-02T12:41:18Z</created><summary>Not On Label | 410 251 | GER | 1984 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Sunrise  4:04

A2: Desir&amp;#233;e  3:40
A3: Ambrosia  4:09
A4: Gliding Across The Water  3:30
A5: Sunday  4:00
B1: Roman  4:08
B2: Roxy  4:49

B3: Do Do Do  3:20
B4: Memories ...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Not On Label | 410 251 | GER | 1984 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Sunrise  4:04
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08623a1.mp3" controls /></p>
A2: Desir&#233;e  3:40
A3: Ambrosia  4:09
A4: Gliding Across The Water  3:30
A5: Sunday  4:00
B1: Roman  4:08
B2: Roxy  4:49
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08623b2.mp3" controls /></p>
B3: Do Do Do  3:20
B4: Memories By The Sea  2:58
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08623b4.mp3" controls /></p>
B5: Olympia  4:28
B6: The End  2:20


ルーマニア出身ドイツ拠点で活動するギタリスト Erlend Krauserの84年に自主リリースされたソロ1作目です。若い頃にはルーマニアのロックバンド Phoenix に在籍し、その後ドイツに移ってソロやスタジオ仕事を重ねてきた人物。後年は James Last のバンドでも活動していてメロディをきれいに弾き切るギタリストとして知られていますが、この作品にはその原型がかなりはっきり出ています。

フュージョンやインストポップの枠に置けるのに、ただ上手くて気持ちいいだけでは終わらない楽曲群が肝。ギターはもちろん前に出てきますが、技巧を見せるために走るというより曲の中にやわらかく線を引いていく感じ。本人がプログラミングや鍵盤を含む多くのパートを自分で演奏していて、そのせいか全体のまとまり方にも“ギタリストのアルバム”というより“ひとりで音の景色を組み立てた作品”の雰囲気が感じられます。音づくりには80年代らしい透明感がありますが冷たくはなりすぎず、どこか人の手のあたたかさも残っています。

メロディをきれいに弾くタイプの奏者ですが、この盤ではその“きれいさ”が甘すぎる方向へ行きすぎないのも聴きどころ。輪郭はなめらかでも音の置き方には少し翳りがあって、ただ爽やかなだけではないんです。そこがこの作品を単なる80年代インスト物と少し違うものにしています。ソロ1作目らしいみずみずしさと、スタジオ志向の丁寧さがうまく混ざり合う1枚だと思います。ドイツ盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---]]></content></entry><entry><title>Reverse / Museum (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191236621" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191236621</id><issued>2026-04-02T21:14:10+09:00</issued><modified>2026-04-07T16:37:40Z</modified><created>2026-04-02T12:14:10Z</created><summary>DME | DMELP 11100 | DNK | 2017 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Intro  0:51
A2: Edward  4:24

A3: Luna  3:44
A4: Ocean  4:31
A5: Lost  6:32

B1: Gylden Mammon  1:46
B2: Fan&amp;#248;  3:49
B3: Big Bodies Of Water  6:28
B4: The Muse  4:10

B5: R...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[DME | DMELP 11100 | DNK | 2017 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Intro  0:51
A2: Edward  4:24
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08622a2.mp3" controls /></p>
A3: Luna  3:44
A4: Ocean  4:31
A5: Lost  6:32
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08622a5.mp3" controls /></p>
B1: Gylden Mammon  1:46
B2: Fan&#248;  3:49
B3: Big Bodies Of Water  6:28
B4: The Muse  4:10
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08622b4.mp3" controls /></p>
B5: RFG  3:35


デンマークのトリオアンサンブル Reverse の2017年に DME から発表された作品です。メンバーは Terkel N&#248;rgaard (dr)、S&#248;ren Gemmer (p)、Jesper Thorn (b) の3人。

ピアノトリオでありながら、いわゆる端正なモダンジャズの枠にきれいに収まりきらない音楽性が聴きどころ。ドラムのビートにはくっきりした輪郭があり、反復の使い方にはミニマルミュージックの感覚もありますが、演奏そのものは硬直せず、むしろ少し広い景色を見せてくれます。音を積み上げて熱量で押すというより、3人で空間の重さを少しずつ動かしていく感じ。ピアノは流麗に歌いすぎず、ベースもただ土台を支えるだけではなく、曲の見え方そのものをゆっくり変えて、そこにドラムが細かく温度を調整するので、全体としては静かなのに平坦ではありません。

北欧ジャズの透明感が好きな方にはもちろん合いますが、それだけではなく反復や音の空間処理に耳が惹かれる方にも届く1枚だと思います。ピアノトリオ作品として聴いてもおもしろいですし、少し現代音楽やミニマル寄りの耳で聴いてもじわじわ残るタイプの好盤です。デンマーク盤。


Sleeve: スレ/クスミ/シール剥がれ痕
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---]]></content></entry><entry><title>James Newton / Water Mystery (LP)</title><link rel="alternate" type="text/html" href="https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191236415" /><id>https://www.silenciamusicstore.net/?pid=191236415</id><issued>2026-04-02T20:45:39+09:00</issued><modified>2026-04-03T12:51:20Z</modified><created>2026-04-02T11:45:39Z</created><summary>Gramavision | 18-8407-1 | GER | 1986 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Star Crossed Lovers  3:30
A2: Lone Hill  10:50

A3: The Crips  8:06
B1: Water Mystery  9:00

B2: One For Strayhorn  5:24
B3: Dance Steps  5:50



米ジャズフルーティスト Ja...</summary><author><name>silencia music store</name></author><content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="ja"><![CDATA[Gramavision | 18-8407-1 | GER | 1986 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Star Crossed Lovers  3:30
A2: Lone Hill  10:50
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08621a2.mp3" controls /></p>
A3: The Crips  8:06
B1: Water Mystery  9:00
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08621b1.mp3" controls /></p>
B2: One For Strayhorn  5:24
B3: Dance Steps  5:50
<p><audio src="http://polannohiroba.raindrop.jp/silencia/audio2/08621b3.mp3" controls /></p>


米ジャズフルーティスト James Newton の86年に米レーベル Gramavision から発表された作品です。James Newton はロサンゼルス出身のフルート奏者で、ジャズだけでなく現代音楽や室内楽の領域にも深く関わってきた人ですが、このアルバムにはそうした幅の広さがとても自然に出ています。収録曲には Duke Ellington ゆかりの曲や自作などが並んでいて、編成や内容を見てもただのフリージャズ作品ではないことがよくわかります。

フルートが軽やかに舞うというより、空気そのものを少しずつ変えていく役目をしているところが面白い。James Newton の音は鋭さもあるのですが、強く押し出すというより息の流れや音の陰影を使って場の流れを変えていく感じがあります。そのため前衛的な緊張感はありながらも、ただ尖っているだけでは終わりません。曲によっては静かに広がり、また別の場面では自由度の高い即興が前に出てきますが、全体としては“フルートで空間を彫っていく”ような感触が残ります。これは彼がジャズとクラシックの両方を横断してきた人だからこその鳴り方だと思います。

“美しいスピリチュアルジャズ”とも少し違います。落ち着いた場面もありますが安易な癒やしはなくて、むしろ水面の下で何かがずっとうごめいているような張りつめ方があります。日本的な響きやニューエイジ寄りの感触、そして本格的なフリージャズの要素をひとつの様式に収めず、異なる気配を同じ作品の中で並ばせているところがこのアルバムの魅力です。技術や知性だけでなく、音の気配そのものの深さが耳を澄ますほど細部に立ち上がってくる作品です。ドイツ盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---]]></content></entry></feed>