CBS/Sony | 15AP 543 | JPN | 1977 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Lulu's Back In Town 9:58
A2: Memories Of You 6:09
A3: Stuffy Turkey 8:16
B1: Brake's Sake 12:29
B2: Nice Work If You Can Get It 4:16
B3: Shuffle Boil 7:13
USピアニスト Thelonious Monk の64年作。テナーに Charlie Rouse、ベース Butch Warren、ドラム Ben Riley とのカルテット編成、Teo Macero プロデュース。50年代の鋭いスウィングから一歩引いて、内省的でゆとりのあるテンポの中に独自のユーモアと構築美が息づく作品です。
オープニングから Monk らしいリズムの“ずれ”と“間”が心地よく響き、ピアノの一音一音が重く無駄な装飾を排した演奏は、まるで彫刻のように音を削り出しています。バックのリズム・セクションも控えめながら緊張感を保ち、全体として“静かな熱”を感じます。
Monk にしか出せない(これは本当に絶対に他の人では無理)間の取り方/音の選び方と、長年かけて培ったリズム感、音の「呼吸」が聴きどころ。タイトルのとおり「今こそモンクの時」という確信が漂う作品です。日本77年リイシュー盤。
Sleeve: 薄くスレ
Media: ごく薄くスレ/静音部にごく軽微なチリノイズ/概ね良好
Include: かぶせ帯(スレ/折れ)/日本語ライナー